改名を許可する条件とは?認められた裁判所の判例で徹底解説

改名の許可条件と判例

改名の条件は二つあります。

 

それが年齢と許可されるための条件です。

 

一つ目の年齢に関する条件ですが、改名は何歳からでもできるものです。

 

ですが、自分一人で手続きをしたい場合、満15歳以上であることが条件です。

 

二つ目の改名の条件は、「正当な事由」があることです。

 

これは家庭裁判所が改名を許可する条件です。

 

どんな理由なら「正当な事由」として認められるのかはとても曖昧で、許可の条件がわかりづらく感じますよね。

 

ここでは日本の家庭裁判所が改名を許可する条件の詳細や、改名が許可された判例をまとめています。

 

どのような改名の理由なら家庭裁判所が許可するのか、実際に申し立てで多い理由なども詳しく解説します。

 

改名が認められた例として、過去の裁判所の改名の判例をもとに、改名の理由にそった許可の条件やどのように判断されるのかの基準について徹底解説しています。

 

これから改名をしたいあなたの参考してくださいね。

 

また、海外に在住の日本人の改名ができる条件についても触れていますので、海外住まいの方も参考になると思います。

日本は改名の許可の条件が厳しい?

 

日本で戸籍の名前を変えるのは難しいと言われますが、改名は許可される条件を満たせば誰でもできるものです。

 

許可される確率も意外と低くなく、「最新!改名件数と成功確率」のデータからもよくわかります。

 

実際に私も改名した一人ですが、特殊な改名理由で申し立てをしたということはなく許可されましたから。

 

改名するために家庭裁判所の許可が必要ですが、その条件は類稀なる一部の人間にしかできないような許可の条件ではなく、決して厳しいものではありません。

 

許可の判断は各家庭裁判所により異なるのでそこが難しい部分なのですが、特別な事情がなくても誰もが改名できる条件となっています。

 

 

裁判所で改名が許可される条件は8つ

 

改名が認められる条件について、法律上の基準で「正当な事由」と定められています。

 

正当な事由によって名を変更しようとする者は、家庭裁判所の許可を得てその旨を届け出なければならない
家事事件手続法別表第1の122
戸籍法第107条の2(名の変更)

 

改名を許可する条件は「正当な事由」たったのこれだけ!

 

正当な事由とは、日常生活で戸籍名による重大な弊害や悪影響があることを指します。

 

改名の条件である「正当な事由」に該当する改名の理由であれば許可されるということです。

 

具体的に許可される改名の条件に当てはまる理由は何があるのでしょう。

 

一般的な家庭裁判所が認める「正当な事由」の条件として、8つの改名の理由があります。

 

許可される条件に該当する改名理由の例
  1. 奇妙な名である
  2. むずかしくて正確に読まれない
  3. 同姓同名者がいて不便である
  4. 異性とまぎらわしい
  5. 外国人とまぎらわしい
  6. 神官・僧侶となった(やめた)
  7. 通称として永年使用した
  8. その他

 

8つの条件をパッと見た感じだと、具体的な改名理由が少しわかりづらいかもしれませんね。

 

どんな事情があると改名の条件に該当するのでしょう。

 

1.奇妙な名である

 

一つ目の条件は奇妙な名前です。

 

いじめや差別を助長するような珍奇な名前が「奇妙な名である」の条件に該当します。

 

「奇妙な名」の条件は、キラキラネームがわかりやすい例ですね。

 

あまりにも個性的すぎる名前は、今やキラキラネームと揶揄される時代です。

 

珍しい名前というだけでイジメられたり、誹謗中傷やからかいの対象になりやすいでしょう。

 

また、苗字(氏)のような名前、名前の意味に問題があるケースも該当します。

 

名前の意味だと、方言で卑猥な意味があったり、隠語だったなど。

 

名前の響きが良くても、後から本来の意味を知ってショックを受けたり、意味を勘違いしていたという方は意外といるようですね。

 

2.むずかしくて正確に読まれない

 

二つ目の条件は「正確に読まれない・難しい名前」です。

 

難しくて読みにくい名前により、社会生活に甚だしい支障がある場合に「むずかしくて正確に読まれない」という条件に該当します。

 

他人から誤読、誤称、誤記されることが多い名前が該当します。

 

一回では絶対に正しく読めない名前や、見慣れない漢字を使った名前ってありますよね。

 

こちらの条件もキラキラネームが当てはまります。

 

3.同姓同名者がいて不便である

 

三つ目の条件が「同姓同名」です。

 

同姓同名は、結婚や養子縁組で入籍により生じる場合があります。

 

結婚で親族に同じ名前が複数いる、同居家族と同姓同名になったなどが「同姓同名」の条件に該当します。

 

また、名前が完全に一致していなくても、読み方が同じだったり、似た名前が近隣にいるといった場合も条件に当てはまることがあります。

 

勤め先で上司や同僚と同姓同名で人間違いが頻発して業務に支障が出るなどもそうですね。

 

4.異性とまぎらわしい

 

四つ目の条件が「異性とまぎらわしい名前」です。

 

本人の外見と名前の性別が食い違い、男性なのか女性なのか、名前だけでは性別の区別がつかない場合に「異性とまぎらわしい」という条件に該当します。

 

昔は女性なら「〜子」男性なら「〜男」と男性的・女性的な名前が多かったですが、今は名前のバリエーションが増えており、性別がわからない名前は珍しくないでしょう。

 

男性でよくある異性とまぎらわしい名前が「美」という漢字を使った名前です。

 

「まさみ・ますみ」「しずか」という名前も代表的ですね。

 

女性だと、「優・潤・光・薫」「ゆうき・あきら」など、「異性とまぎらわしい」の条件に入る名前が多くあります。

 

また、過去に「〜子」の名前の変更が認められた判例があるようです。

 

男性なのに「〜子」女性なのに「〜男」のように、明らかに性別を誤認させる場合は認められます。

 

前述したような、男性なのに完全なる女性名、女性なのに完全なる男性名という場合だけでなく、中性的な名前も含まれます。

 

5.外国人とまぎらわしい

 

五つ目の条件が「外国人とまぎらわしい名前」です。

 

外国人のような名前で、国籍を誤認される場合に「外国人とまぎらわしい」の条件に該当します。

 

日本人なのに外国人と思われてしまう名前がこれに当たります。

 

許可された判例として「キャサリン」「マイケル」などがあるようですね。

 

一体、どのような漢字を使っていたのか気になるところですが、どこからどう見ても日本人とは認識されない名前がこの条件に入ります。

 

このようなTHE・外国人な名前は許可されます。

 

外国人が帰化して日本国籍(日本人)になり、日本風の名前に変えたい場合も同様です。

 

6.神官・僧侶となった(やめた)

 

六つ目の条件が「神宮や僧侶となった」です。

 

神宮・僧侶(出家)になるという改名が宗教上必要な場合に「神宮・僧侶となった(やめた)」の条件に該当します。

 

僧侶になった場合は認められやすく、神職や僧侶をやめた場合も当てはまります。

 

これは一般人にはほとんど当てはまらないと思いますが、こういった理由も裁判所で許可の条件として認められています。

 

7.通称として永年使用した

 

七つ目の条件が「永年使用した名前」です。

 

長年的(永年)に使用している通称名を、正式な名前に変えたい場合に「通称として永年使用した」の条件に該当します。

 

この条件は、改名する理由の定番ですね。

 

通称名というのは、戸籍の名前とは違うもう一つの名前(セカンドネーム)で、芸名やペンネームも含まれます。

 

8.その他

 

八つ目の条件が「その他」です。

 

上記の7つ以外の理由がある場合に「その他」の条件に該当します。

 

その他に入る改名理由と条件
  • 名前を使用することによる精神的苦痛を受ける
  • 伝統芸能や老舗企業で継承者が代々引き継ぐ(襲名)ことになっている
  • 性同一性障害

 

これらの理由が当てはまります。

 

帰化して日本風の名前に変更したものの、帰化前の名前に変更したいという理由も可能です。

 

改名が認められた判例と条件の基準

 

前述した8つの理由が許可される条件となりますが、こうやって見てみると裁判所から許可される条件は思いのほか幅広く感じます。

 

改名したい方であれば、8つのどれかの条件に該当することでしょう。

 

現実的に改名で多い理由がいくつかあります。

 

改名で多い申し立て理由
  • 姓名判断
  • キラキラネーム
  • 精神的苦痛
  • 通称名に変えたい

 

これらはあくまでも申立人が改名したい理由であって、裁判所が許可する条件に該当するのかどうかは別問題です。

 

一般的な改名の条件(8つの理由)についても同様で、いくら条件に該当しても必ず認められるわけではありません。

 

裁判所が許可と判断するためには、さらに細かな条件があるのです。

 

実際にそれぞれの改名理由について、裁判所がどのような判断を出すのでしょう。

 

改名が認められた過去の判例とともに、裁判所が改名を認めるための条件や、許可と判断する基準について解説します。

 

裁判所で改名が認められた判例が絶対的な許可の基準や条件ではありません。改名を許可するかどうかの判断や傾向はあくまでも一般的な見解ですので、参考程度に知っていただければと思います。

 

姓名判断の判例と許可の条件

 

姓名判断による改名理由が認められた判例

 

  • 20年以上の長期にわたって生活上の全般につき通称を使用した
  • 福岡高裁昭38.6.6

  • 通称名を永年(約16年)にわたって使用した
  • 仙台高等裁判所平成2年2月19日

 

姓名判断が理由の改名は許可される条件には該当しません。

 

基本的に改名する理由に正当性がなく、認められない理由です。

 

改名が却下された後の対処法!認められない理由と判例で解説」で却下された判例を紹介していますが、改名の許可の条件を満たさず、「個人の主観や感情」だけでは改名が必要な理由として不十分と判断されるからです。

 

ですが、判例にあるように基本的な改名の許可の条件を満たしていなくても、姓名判断や占いをきっかけに改名ができた方もいます。

 

これはいったいどういうことなのか。

 

実は姓名判断が理由の改名は許可されないのですが、別の理由で申し立てることで許可の条件を満たすことができます。

 

前述した判例を見ると、姓名判断で改名したい場合は、通称名を長期使用しているのがわかると思います。

 

姓名判断で決めた名前に改名したい場合は許可される条件を満たすために、まずは画数がいい名前を通称としてと長期間使い続けることが必要です。

 

つまり、永年使用を申し立て理由に変更することで、改名の動機が姓名判断でも許可の条件を満たして、改名が認められる可能性があるということです。

 

判例のように必ず10年以上の使用期間が必要というわけではありませんが、姓名判断の許可の条件として10年程度は覚悟したほうがいいでしょう。

 

後述していますが、通称名へ改名する条件(永年使用)は文字通り「永年という期間」が必要であり、過去の判例を見ても姓名判断で許可されるためには、通常よりもかなり長い期間が必要な傾向です。

 

キラキラネームや難読の判例と許可の条件

 

キラキラネームで認められた判例

 

 

  • 判例1.五八を変更
  • 低俗を感じさせる+本人の職業(教員)を考慮

    仙台高裁/昭和28.4.22

  • 判例2.州璋(くにあき)を変更
  • 難解で誤解が多発

    大阪高裁/昭和25.30.10.31

 

今でこそキラキラネームという言葉がありますが、昔はキラキラネームという言葉はありません。

 

ただ、珍奇な名前や難読な名前は今も昔もあります。

 

キラキラネームの最近の判例といえば、「王子様」です。

 

2019年に本名「王子様」というキラキラネームを改名した男性が話題になりましたね。

 

難読や珍奇(キラキラネーム)を理由にした改名の条件は、社会的地位を脅かすような明らかな不都合があることです。

 

本来なら出生届けが拒否されるような悪名であれば許可されます。

 

「王子様」はまさに誰が見ても本名と疑われてしまうほど奇妙な名前です。

 

「王子様」のようなわかりやすいキラキラネームだと、「奇妙な名前」を理由とした改名を許可する条件を満たすことができます。

 

キラキラネームや難読を理由にした改名はどれほど奇妙なのか、名前がむずかしいのか、その判断材料が少ないです。

 

そのため、許可される条件を満たしているのか、家庭裁判所の判断が難しくなるのが難点です。

 

許可された判例の名前を見ても「普通」と感じた方もいると思います。

 

それだけ判断がバラバラになりやすく、許可の判断がが難しくなるのです。

 

キラキラネームは「奇妙な名である」「むずかしくて正確に読まれない」という改名の許可の条件に該当しますが、この条件は判断に差が大きく出るので、あまり判例は参考にならないかもしれませんね・・

 

認められなかったキラキラネームや珍奇な名前の例
  • 馬茂(うましげ)
  • コトラ
  • 富岡岡富
  • トラ
  • トリ
  • 耀男(アキオ)

 

キラキラネームだと、常識外や当て字感が強いキラキラネームは裁判所で許可されますが、改名を希望する名前(通称名)が難読・難解であれば不許可の傾向です。

 

また、珍奇な名前による改名と同様に、難読も社会的に重度の困窮があれば許可される傾向です。

 

人名漢字に含まれない漢字への変更は許可されない傾向ですが、命名時は人名漢字として使えなかった漢字に変更したい場合も認められます。

 

精神的苦痛の判例と許可の条件

 

精神的苦痛が認められた判例
  • 判例3.本名の使用が幼少時に受けた性的虐待を想起させ精神的苦痛を与える
  • 氏および氏名の変更を許可

    大阪家裁/平成9.4.1

 

精神的苦痛による改名は、「その他」の条件に該当しますが、認められやすい理由と認められにくい理由があります。

 

認められやすい理由の例
  • イジメを受けている
  • 差別の被害を受けている
  • 虐待によるトラウマがある
  • 性同一性障害である

 

このような精神的苦痛が改名の許可の条件を満たしやすく、認められやすい理由の例です。

 

名前自体に問題がなくても、本名によって生活に重大な支障が出ている場合は改名が認められます。

 

家庭事情は子供の改名でよくある理由です。

 

精神的苦痛を理由にした改名は、過去の判例にある「性的虐待」だと許可されていますが、それ以外だと許可されにくい傾向です。

 

性同一性障害に関しては認知度が高くなり、却下されることもありますが、他の理由と比べて許可されやすい理由と言えます。

 

精神的苦痛はイジメや虐待以外にもいろんな原因があります。

 

認められにくい理由の例
  • DVを受けた親から名付けられた名前を使用するのが苦痛だ
  • 名前がネット上に晒されて辛い
  • 自分の名前が嫌いで常に苦痛を感じている

 

このような理由だと許可されにくくなります。

 

改名が許可されるには「名前による支障があること」が条件です。

 

精神的苦痛で改名する場合、苦痛の原因が名前であることの証明が困難です。

 

たとえば、DVによるケガの診断書やうつ病の診断書があってとしても、ケガや病気の証明はできても改名理由の証明とはなりにくいです。

 

精神的苦痛だけでは改名理由としては弱く、許可の条件を満たすためにはその事情をしっかり立証する必要があります。

 

また、性同一性障害を理由にした改名の場合は、診断書が有効です。

 

改名する理由がいわば病気になるので、注意点があるものの診断書の有無が一つの許可の条件(基準)です。

 

診断書があれば改名が許可される可能性が高くなりますが、改名後の名前を使用しているということも許可されるための重要なポイントになります。

 

通称名の長期使用による判例と許可の条件

 

通称名が認められた判例
    • 判例4.小学生在学当時から就職(高卒)に至るまで、通称名を約7年間使用していた
    • 名古屋高裁昭和28年

    • 判例5.通称名として約20年にわたり使用していた
    • 長崎家裁佐世保支部昭和37.11.6

     

    いわゆる「永年使用」を理由にした改名なので、長期的な通称名の使用が許可される条件となりますす。

     

    長期的に通称名やペンネームを使用し、今さら本名を名乗っても通用しない、識別されない場合に許可されます。

     

    姓名判断の判例にあるようにたとえ改名が許可されない理由でも、永年使用で申立てて「戸籍名に代わってて通称名の方が認識されている」「戸籍名より通称名の方が名前として機能している」と判断された場合は許可されるでしょう。

     

    永年使用が許可される条件を満たすためには、公私ともに日常生活・社会生活の殆どで通称名が浸透している必要があります。

     

    長年使用した通称名への改名は、社会的な名前(通称名)の定着度が最も重要です。

     

    基本的に「通称名の長期的な使用期間」があれば認められています。

     

    改名理由の中で、通称名への改名は許可されるケースがダントツで多く、最低でも7年から10年間の通称名の使用期間があれば許可される傾向が強いです。

     

    5年以下で許可された判例もありますが、通称名の使用期間が長い方が許可されやすいです。

     

    同姓同名が理由の判例と許可の条件

     

    • 判例6.近隣に同姓同名(幸枝)の者Aが居住していた。Aは約1か月違いで出生し同じ幼稚園に入園している。
    • 東京高裁昭和48.412

    • 判例7.妻と姑の名の読み方が同じであった
    • 広島高裁岡山支部昭和46.2.1

     

    同姓同名による改名は同姓同名者との物理的な距離にもよりますが、関係が近ければ近いほど許可されやすいです。

     

    関係が近い親族や同居家族の場合は名前による不都合が強くなるため、許可の条件を満たして認められる傾向です。

     

    同姓同名者が家族間ではなく職場にいる場合は、部署が違ったり職場が離れていると許可されにくいです。

     

    同姓同名でなくても、名前が類似している場合も認められる可能性がありますが、許可されるかはケースバイケースです。

     

    他にも、珍しいケースですが、同一地区に同姓同名がいなくても、政治家・犯罪者・芸能人と同姓同名だったり、名前が類似していて間違われる場合も認められる可能性があります。

     

    単に同姓同名で嫌だからという理由は許可の条件を満たせないので、犯罪者がニュースで取り上げられ、あなたと犯罪者を間違われるなどの理由がないと難しいでしょう。

     

    名前だけでなく、年齢、生まれた場所、住所、誕生日など共通点が多いと許可されやすいです。

     

    日本で改名が許可されやすい条件と理由

     

    ここまで改名が認められた例として、過去の裁判所の判例や改名の理由の詳細をお伝えしました。

     

    改名は申立てる理由ごとに許可の条件や判断の基準が異なり、改名が許可されやすい条件となるものや理由があります。

     

    改名が許可されやすい条件と理由
    • 通称名への変更したいという理由
    • 生後間もない赤ちゃんという条件での改名

     

    通称名への変更を理由にした改名

     

    通称名への変更をしたいという理由は、改名が最も認められる条件の典型例です。

     

    名前を変更する動機や目的がたとえ姓名判断のような許可されない理由に該当する条件だとしても、通称名の使用期間が重視されるため、他の改名の理由と比べて理由や動機があまり考慮されない印象があります。

     

    通称名で過ごしたという事実だけでなく、改名に至る経緯や理由の正当性も審議に影響するため、確実に許可される条件や理由ではないので注意しましょう。

     

    赤ちゃんという条件での改名

     

    改名が許可されやすい条件は改名する理由だけではありません。

     

    年齢も一つの改名が許可されやすい条件となります。

     

    法律で改名が許可される条件に年齢の制限はないのですが、裁判所の許可の傾向として、成人と比べて生後間もない赤ちゃんの改名も認められやすいです。

     

    もちろん、赤ちゃんの改名がどんな理由でも許可されるわけではありませんが、申し立てる時期が一つの改名のポイントになります。

     

    「1歳以下の赤ちゃんの改名」に関するご相談をたびたびいただくのですが、赤ちゃんは改名が許可されやすい条件に該当する時期です。

     

    子供の改名は年齢が若ければ若いほど許可されやすいので、早く申し立ての準備をしましょう。

     

    赤ちゃんの改名方法や判例はこちら
    >>子供の改名理由とは?許可された判例と成功のコツ

     

    姓名判断を理由にした改名や通称名の難読性が高いと、通称名の使用期間がどれほど長くても不許可になる可能性もあります。

     

    裁判所で認められない理由や条件

     

    裁判所で改名が許可されやすい条件や改名の理由がある一方、認められない条件や理由もあります。

     

    改名が認めらない条件や理由
    • 姓名判断や占い
    • 犯罪歴を隠したい
    • 借金がある
    • 精神的苦痛がある

     

    どんな事情を抱えていても改名することはできますが、これらの理由は許可されない、もしくは許可されにくい傾向です。

     

    姓名判断を理由にした改名も申立てる理由を変えれば許可されるとはいえ、注意点があります。

     

    改名が認められない条件や却下された後の対処法はこちら
    >>改名が却下された後の対処法!認められない理由と判例で解説

     

    日本で改名が許可される条件を満たすコツ

     

    重要なことなので何度も言わせていただきますが・・

     

    たとえあなたの改名したい理由が、裁判所が改名を許可する8つの条件に該当したり、過去の判例と同じ状況でも必ず許可されるわけではありません。

     

    戸籍上の名前での生活が困難であり、一目で改名が必要と家庭裁判所が判断する場合もあれば、許可する条件に該当しても改名する理由としては弱いと取られるケースもあります。

     

    改名が許可される条件を満たすためには「どのように改名を申し立てたのか」で、裁判所の判断が許可にも不許可にもなるということをしっかり頭に入れておきましょう。

     

    判断は各家庭裁判所の裁量が大きく影響するので、確実に改名が許可される理由や方法はないのですが、許可の条件を満たしやすくする方法はあります。

     

    裁判所が改名を許可するかどうか判断するための主な基準は3つあります。

     

    改名が許可される基準
    • 改名が必要な理由の立証(証拠)
    • 改名の必要性(正当性があるかどうか)
    • 改名による社会的な影響の度合い

     

    改名が許可されるためには8つの条件に該当し、上記の3つの基準をクリアすれば許可される確率が高いです。

     

    改名が認められにくい理由として挙げた「姓名判断」「精神的苦痛」などは、たとえ改名の条件に当てはまってもこの許可されるポイントとなる3つの基準を満たすことが難しくなります。

     

    精神的苦痛なら許可の可能性がありますが、借金や犯罪歴を隠したいといった理由について、裁判所は改名の正当性があるとは判断されません。

     

    逆に、改名の緊急性が高く、改名しなければならない理由を立証しやすい理由だと許可されやすいと言えます。

     

    改名を許可する条件や上記の基準を踏まえて、許可されやすくするために具体的にどのような改名の準備をすればいいのかということを以下でまとめました。

     

    自分で早く改名するならこちら
    >>今しかできない!自分で簡単に改名する方法

     

    長年の通称名の使用実績を準備しておく

     

    必須ではないですが、本名とは別に改名後の名前にしたいものを通称名として使用し証拠を残しておきましょう。

     

    広く通称名が浸透していればいるほど、社会上で切り離せない名前であればあるほど、改名できる可能性が上がります。

     

    改名理由にもよりますが、改名することで周囲が混乱しないことも改名審議に影響するからです。

     

    また、万が一、一度目の申し立てで家庭裁判所から改名が許可されなかった場合に、次の申し立てで役に立ちます。

     

    長期使用しておくことで、永年使用で改名できる可能性があるので、あなたが申し立てる理由が何であれ、万が一の事態に備えて通称名を使用しておくことをおすすめします。

     

    ただ、通称名の使用実績は有効な証拠の一つですが、大切なのは改名理由に合った証拠を作ることなのでそこも忘れずに意識してください。

     

    どうして改名したいのか理由をはっきりさせる

     

    あなたがなぜ名前を変えたいのか、社会生活でどのような弊害があるのか、改名理由をしっかり把握しておきましょう。

     

    家庭裁判所から許可をもらうためには、許可条件を満たすだけでなく、「改名の必要性」「戸籍の名前による弊害・悪影響」を上手く伝えなくてはなりません。

     

    あなたの改名理由を家庭裁判所に理解してもらうことで、改名が許可されやすくなります。

     

    誰もが名前を変えた方がいいと思う改名理由であれば、特別準備もいりませんが、「何となく改名したい」といった曖昧な理由だと許可されません。

     

    改名理由が明確でなかったり、不安がある場合は、家庭裁判所から改名が許可されるように、より強固な改名理由と改名理由を証明する証拠を用意する必要があります。

     

    許可される申立書の書き方はこちら
    >>【改名理由の例文】一発で受理される書き方とは?

     

    社会情勢を把握する

     

    裁判所が改名を許可する条件は時代も反映されます。

     

    たとえば、キラキラネームはここ最近注目されていて、懸念される材料となりました。

     

    昔から改名の許可条件である正当な事由として「奇妙な名前」というのがありますが、キラキラネームとして社会問題になっているのは最近のことです。

     

    キラキラネームの悪影響が知れ渡り、改名が許可されやすい面もあれば、キラキラネーム自体が今はさほど珍しくないので、珍奇の度合いによりますが、逆に認められにくい面もあります。

     

    同姓同名を理由にした改名に関しても、世界を震撼させた犯罪者がいれば許可は下りやすいでしょうし、ここ最近起こった凶悪事件と関連づくような名前も同様です。

     

    時代によって改名の条件や判断の基準が変動することが十分考えられますので、改名する上で時代の流れや社会情勢も把握しておきましょう。

     

     

    外国に住んでいる日本人(国籍)の改名の条件

     

    最後に稀かもしれませんが、国内ではなく外国に在住している日本人が改名できる条件についてもご紹介します。

     

    許可されるかどうかの条件はどこに住んでいても日本在住の方と同じ条件ですが、手続き場所に関して注意点があるので、「家庭裁判所での改名の申立て手続きとその後の流れとは?全4パターンを解説」を参考にしてください。

     

    日本在住の方は下記の条件は関係ないですが、海外住まいの方は参考にしてくださいね。

     

    海外在住の日本人

     

    日本国籍で海外に住んでいる日本人の改名が許可される条件は、日本に住んでいる日本国籍を持つ日本人と同じです。

     

    8つの条件に該当すれば、改名することができます。

     

    改名の手続きも家庭裁判所に申し立てて許可を得るという手続き方法も同じですが、申し立てる家庭裁判所がどこになるのかを調べておく必要があります。

     

    日本に住んでいた経験がある海外在住の日本人と、日本に住んだことがない海外在住の日本人とでは異なるので注意してください。

     

    住んでいる海外で改名することもできる

     

    上記は海外に住んでいる日本人が日本で改名する場合の条件です。

     

    なので、海外に住んでいてその国で改名するとなると条件は変わります。

     

    例えば、住んでいる国の永住権があれば、その国に帰化すれば改名できる可能性があります。

     

    日本では改名の条件が厳しいですが、海外だと安易に改名できる国もあるようです。

     

    外国人の改名はできない

     

    ここで書いている改名の条件は、あくまでも日本人の改名です。

     

    日本の家庭裁判所で改名ができるのは、日本国籍を持つ方のみ。

     

    外国籍の場合は、日本で帰化申請を行う→役所で通称名の登録→名前変更の手続きを行うことで改名できます。

     

    裁判所が改名を許可する条件と判例のまとめ

     

    改名は安易ではないですが、条件を満たせば名前を変えることができます。

     

    許可される条件は意外と幅広く、決して厳しいものではありません。

     

    ただし、一度却下されてしまうと再申し立てのハードルが高くなります。

     

    一度目で許可されるよう、あなたの改名理由が許可される条件に該当するのか、しっかり把握してから申し立てましょう。

     

    改名が認められる理由や許可された判例について細かく紹介しましたが、該当する改名理由がわりと多いので、「改名の条件に当てはまらない」という心配はほぼないことが理解できるかと思います。

     

    改名が認められた判例を見ても、姓名判断、キラキラネーム、精神的苦痛とわりと幅広く認められているのがよくわかりますね。

     

    あなたの改名理由が条件に入るのか、許可される傾向や基準を参考に手続きを検討してくださいね。

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