赤ちゃんの改名成功例と許可不許可の傾向

10選!子供(赤ちゃん)の改名成功例と特徴

子供や赤ちゃんの改名成功例

改名の実例として「改名が認められた具体例!20の実例と判断基準」にて、さまざまな過去の判例を紹介しました。

 

ここでは、子供(赤ちゃん)の改名成功例として、「東京・埼玉の理系弁護士」「マニアックな判例紹介サイト」を参考に10の判例を紹介します!

 

判例はどれも古いものばかりですが、改名許可の判断は過去の判例や慣行が重視されるので、あまり気にしなくてもいいかもしれません。

 

改名の成功例(判例)だけでなく、子供や赤ちゃんの改名で許可される傾向や却下される理由もまとめています。

赤ちゃん・未成年の子供の改名成功例

赤ちゃん・乳幼児の許可の判例

1.前橋家沼田支審

  • 申し立て理由・経緯
  • 父が娘(昭和37年3月26日生)に昔の恋人と同じ名前「京子」を命名した
    その後、昔の恋人に「よりを戻そう」という手紙を書き、妻に発見される
    「一生、長女の名を呼ぶたびに耐え難い思いを呼び起すことになる
    この不愉快な記憶につきまとわれるならば離婚してこの不愉快な感情と訣別したい」という理由

  • 裁判所の判断
  • 家庭生活を破壊させる
    長女の幸せを阻害し、生活基盤を危うくする可能性がある

2.東京高裁

  • 申し立て理由・経緯
  • 父の独断で子の名を決定した出生届を提出した
    命名に関して父母にいさかいが生じ、双方で命名について意見が一致した

  • 裁判所の判断
  • 父母の間にいさかいを残すことは子の将来にとって望ましくない
    乳児の名の変更による社会的影響も少ない

3.那覇家審

  • 申し立て理由・経緯
  • 父は「整子(家を整える)」母は「精子(精神が強い子)」命名で意見が食い違っていたが、父が出張中であったため、母が独断で命名
    父母で協議し合意した名前への変更を求めた

  • 裁判所の判断
  • 名前による支障はない
    本来子の名の命名の自由を有していた父の心情も無視することはできない

4.鳥取家裁米子支部

  • 申し立て理由・経緯
  • 父母間で命名について十分協議がなされなかった
    父の独断で命名
    直後、父母で協議し別の命名で意見が一致
    申立は出生届提出後1か月以内

  • 裁判所の判断
  • 非常に早期の申立である
    社会的な名(戸籍名)の定着度はほぼゼロ

 

小学生・未成年の許可の判例

5.名古屋高裁

  • 申し立て理由・経緯
  • 小学校に在学していた頃から就職(高校卒業)に至るまで約7年間通称名を使用していた

  • 裁判所の判断
  • 通称の使用が自他ともに便宜である

6.仙台高裁

  • 申し立て理由・経緯
  • 通称を小学校5,6年生から約18年間使用していた
    公文書以外で公私の生活においては一貫して通称を使用した

  • 裁判所の判例
  • 許可した

 

赤ちゃん・乳幼児の不許可の判例

7.大阪高裁

  • 申し立て理由・経緯
  • 生後1年未満の幼児である
    通称を約1年間使用していた

  • ・裁判所の判断
  • 戸籍名による本人の同一性識別について、支障をきたす程度に至っていない

8.東京家裁

  • 申し立て理由・経緯
  • 出生してから周囲から戸籍名で呼ばれたことがない
    約2年半、一貫して通称名で呼ばれている

  • 裁判所の判断
  • 改名の動機は宗教的理由であり、これは親権者の道楽に過ぎない

 

小学生・未成年の不許可の判例

9.福岡高裁

  • 申し立て理由・経緯
  • 姓名判断による通称を約6年間使用した
    小学校に入学したばかりである

  • 裁判所の判断
  • 戸籍名を通称に変更しなくても
    社会生活上、著しい差支えをきたすとは言えない

10.広島高裁岡山支部

  • 申し立て理由・経緯
  • 通称名を約7年間使用してきた
    現在7歳であり、小学校で戸籍名を使用したくない

  • 裁判所の判断
  • 通称の使用期間はさほど長期にわたるものではない
    社会的使用分野も限られている

 

子供の改名の多くが命名で問題がある?

上記の判例は詳細が不明なものもありますが、子供(赤ちゃん)の改名申し立ては、命名に問題があるケースが多いように感じます。

 

父母のどちらかが一方的に名付けたり、命名方法でトラブルになるなどの理由から、改名を希望するケースがあります。

 

また、誤って別の名前で出生届けを出してしまうケースもありますが、出生届けを取り消すことはできないため、この場合も改名(名の変更の申し立て)が必要です。

 

稀に訂正できる場合もあるようですが、ほとんどが改名の申し立てを行うことになります。

 

命名のトラブルで多いキラキラネームの改名はこちら
>キラキラネームの改名を成功させるコツを実例とともに解説

 

子供の改名で却下される理由や許可の傾向

使用期間が短い

子供の改名は、通称名の使用期間が短い状態での申し立てが多く、これを理由に認められない傾向があります。

 

大人も子供もスムーズに改名許可を得るためには、明らかな戸籍名による重大な支障がない限り、使用期間が一つの重要なポイントです。

 

紹介した判例はごく一部ですが、7年もの使用期間があっても却下されていますからね。

 

年齢にもよりますが、赤ちゃんのように名前の社会的影響が少ないことから、使用期間が短くても認められることがありますが、判例を見ると大人と同様に使用期間も重要視されます。

 

また、入学や卒業のタイミングで申し立てる傾向がありますが、タイミングのメリットよりも使用期間が優先され、それが不十分だと却下されることがあります。

 

どんな使用実績を集めたのかも重要です。
>必須じゃない!?改名に使用実績作りは本当に必要なのか?

 

改名理由に合理性がない

姓名判断もそうですが、親の都合(宗教的理由や個人の主観など)は認められません。

 

改名は正当な事由として「名前による甚だしい支障」があると判断された場合に許可されます。

 

親の都合だけでは当然ながら認められません。

 

許可されるためにはまずは申し立てが受理されることです。
書き方のコツはこちら
>一発で受理される!審査に通る改名理由の具体的な書き方

 

家庭の影響や親の心情を重視されることがある

これは命名に問題があって改名する場合ですが、基本的に名付けは、共同親権の父親と母親が協議して子供の名前を決めます。

 

片親が独断で命名した事例<ケース5>では、戸籍名の支障というより、父や母の心情(意向)が反映されていないことを重視して変更を許可しました。

 

さらに、<ケース1><ケース2>のように、乳幼児(子供)に与える影響として家庭不和も考慮されています。

 

>子供の改名-離婚が理由になるケース-

 

赤ちゃんの改名は早い方が良い

戸籍名の影響が少なく済むため、年齢が若い赤ちゃんの改名は早い方がいいと言われます。

 

とくに生後間もない赤ちゃんがそうですね。

 

出生届けを出して一か月で許可された判例があるので、赤ちゃん(乳幼児)の改名は早ければ早いほうが許可される確率が高いかもしれません。

 

改名の具体的な手続き方法と流れはこちら
>改名申請は郵送でOK!必要な手続きと手順を全て解説!

 

さいごに

幼い子供(赤ちゃん)の改名は、子供ではなく親目線になりがちです。

 

いくら子供の為と思っていても、どうしても親の都合を優先して考えてしまう傾向です。

 

とくに命名に問題があると、改名理由に親の意向や感情が強く出てしまうでしょう。

 

ですが、重複しますが、改名はあくまでも「名前による支障や不都合があること」が許可の条件です。

 

家庭不和もその要素になりますが、親であるあなたの気持ちだけでなく、戸籍名では子供にどんな障害があるのか、社会的にどんな不便があるのかを訴えることを意識しましょう。

 

感情的にならず、冷静になってお子さんの改名準備を進めてくださいね。

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