改名後の戸籍はどうなる?記録を削除する方法

改名後の戸籍はどうなる?記録を削除する方法

戸籍の改名記録

改名後の戸籍の状態はどうなっているのでしょう。

 

実は改名すると、戸籍にはその記録が残ります。

 

個人的に厄介だな〜・・と思うのが、戸籍謄本(親が筆頭者になっている戸籍)に改名記録が残ってしまうことです。

 

未成年の場合、家族に黙ったまま改名をしても隠し通すのは難しいでしょう。

 

一度、親の戸籍にあなたの改名記録が記載されてしまうと、将来、親の戸籍から抜けたとしてもその記録は一生残ったままになります。

 

戸籍の改名記録は気にならない人もいると思いますが、人によって改名の大きな影響やデメリットとなります。

 

>>改名はデメリットがある!その対処法もご紹介

 

残念ながら、戸籍から改名記録を完璧に削除したり、記載されないで済む方法はありません。

 

ですが、改名したことを相手に悟られないようにわかりづらくすることはできます。

 

ここでは、改名後の戸籍がどのようになっているのか、改名記録の一部を削除する方法についてご紹介します。

戸籍の名前変更に必要な手続き

戸籍には具体的にどのように改名記録が残るのかの前に、まずは戸籍の名前変更の手続き方法から解説します。

 

家庭裁判所から改名許可が出たら、最初に行うが戸籍の名前変更手続きです。

 

現在の住所地(住民票がある場所)、もしくは本籍地の市区町村の役所で手続きを行います。

 

許可後、何日以内に手続きを行わなければいけない、という期限はないですが、早く変更しないと生活が不便ですし、トラブルも考えられますので早急に行いましょう。

 

戸籍の名前変更手続き
  • 手続き場所
  • 本籍地または住所地(住民票がある場所)の市区町村役所

  • 必要なもの
  • ・改名を許可した家庭裁判所から発行された審判書謄本の原本
    ・印鑑(シャチハタ以外)
    ・戸籍謄本
    (住所地の役所で手続きする場合)

  • 手続きにかかる期間
  • 本籍地の役所で手続きをした場合は即日完了
    住所地の役所は数日から1週間

 

戸籍の名前変更手続きは無料でできます。

 

役所では、戸籍だけでなく、国民健康保険・マイナンバー・印鑑登録・年金手帳の手続きも行います。
(戸籍名の変更をすれば自動的に住民票の名前も変わります)

 

役所での手続きの詳細はこちら
>>改名は役所のどこでできる?全ての手続き場所を一から解説

 

改名したら戸籍はどうなる?

改名記録が戸籍に残る

戸籍には2種類あり、戸籍謄本と戸籍抄本があります

 

  • 戸籍謄本とは?

    戸籍にいる全員分(家族)を記録しており、戸籍の電子データ化により「戸籍全部事項証明書」という名称になっている

  • 戸籍抄本とは?

    個人の情報を記録しており、戸籍の電子データ化により「戸籍個人事項証明書」という名称になっている

 

家庭裁判所から改名の許可が出たら、本籍地または住所地の市区町村の役所で名前変更の届を出して、戸籍名を正式に変更します。

 

戸籍の名前変更手続き方法はこちら
>>改名の影響はどこまで?弊害や周りの反応

 

そして、戸籍には以下のように改名した記録が残ります。

 

  • 【名の変更日】平成●●年●月●日
  • 【従前の記録】【名】●●
  • 従前の記録=旧名

 

戸籍から改名が周囲にバレるリスクは低い

改名記録が戸籍に残ることで戸籍からバレるかも・・と不安になる方もいるかと思います。

 

ですが、戸籍を誰かに見られる機会はほとんどないので、そのような心配はあまりないです。

 

後述していますが、改名記録を戸籍から上手く削除して隠すこともできます。

 

そもそも改名は悪いことではないので、戸籍に改名の履歴が残ったところで社会的な不都合もないです。

 

戸籍に書かれてるのはただの改名記録ですからね。

 

僕も戸籍に改名記録が残ってるのを確認した時は不安な部分がありましたが、戸籍から改名がバレるという危機を持ったことはありませんし、これまでに何かトラブルになったこともないです。

 

戸籍謄本が必要な場面
  • 相続手続き

    (出生から亡くなるまでの連続した戸籍謄本が必要)

  • 結婚した時と離婚した時

    (本籍がある市区町村の役所に届け出る場合は不要)

  • 本籍変更

    (本籍地を他の市区町村へ移す場合に必要、同市内への転籍は不要)

  • 養子縁組/養子離縁

    (養子及び養親の本籍地以外に届け出る場合に必要)

  • 名前を変える時

    (本籍がある市区町村の役所に届け出る場合は不要)

  • 公正証書遺言の作成
  • 携帯電話の家族割
  • 会社や職業によって提出が求められる
戸籍抄本が必要な場面
  • 運転免許証取得

    (住民票で済む場合もある)

  • パスポート申請・切り替え・訂正
  • 国家試験の合格後の登録
  • 高校や大学へ進学

    (住民票で済む場合もある)

  • 生命保険の請求
  • 年金を受給する時

 

戸籍謄本や抄本が求められる場面はごく限られており、そこから改名したことがバレる機会というのはほとんどありません。

 

気にあるのは進学時や就職時だと思いますが、全ての学校や企業が求めるわけではありません。

 

改名したことで進学や就職が不利になることはないですが、会社や自衛隊のような職業によって、戸籍謄本や住民票の提出を求められることがあります。

 

(社会保険や所得税の徴収などで社員の基本情報を確認する必要があるため)

 

戸籍謄本には出生に関する情報が書かれており、今はプライバシー保護の観点からも普通なら会社がそのような情報を必要とすることはないはずです。

 

もし、戸籍謄本の提出を求められた場合は、会社がどのような情報を必要としているのかをしっかり確認しましょう。

 

戸籍謄本ではなく、住民票から必要な情報だけを抜き出して作成する住民票記載事項証明書で済むことがほとんどです。

 

生命保険や年金など何かの申請時は、その申請者のみの情報だけで済むことが多いので、戸籍抄本で済みます。

 

>>改名後の住民票はどうなる?旧名を記載しない方法

 

改名記録を戸籍謄本や抄本から削除する方法

親の戸籍に改名記録を残さない

戸籍には、前述したように名前を変更したことや従前の記録として改名前の名前が記載されてしまいます。

 

二重線で訂正されることもあるようですね。

 

この【名の変更日】と【従前の記録】の記載を避ける方法として分籍があります。

 

誰しも最初は親の戸籍に入っています。

 

結婚すると親の戸籍から抜けて夫婦の新たな戸籍が作られますが、特別な手続きをしない限り基本的に未婚者は親の戸籍に入ったままです。

 

(筆頭者(戸籍の一番最初に記載されている人)が父(養父)または母(養母)になっていることが多く、親が筆頭者となっています)

 

なので、家族全員分のデータが記載される戸籍謄本には、あなたの改名記録が記載されてしまいます。

 

あなたが未成年だったり独身の場合は、親に黙って改名しても戸籍からバレてしまうということです。

 

また、親の戸籍から改名したことが第三者にバレる可能性もないとは言えません。

 

バレるとかの問題より、親の戸籍に改名記録を残さずに済むなら誰だってそうしたいですよね。

 

なので、親の戸籍にあなたの改名記録を残したくないなら、役所で戸籍名の変更手続きを行う前に、先に分籍しておきましょう。

 

分籍しておくと親の戸籍(親が筆頭者の戸籍謄本)から抜けて自分の戸籍を持つことになるので、親の戸籍には改名した記録は一切記載されません。

 

以下のような分籍した記録(除籍)だけが記載されます。

 

分籍記録

  • 【分籍日】平成●●年●月●日
  • 【新本籍】●●県●●市●●●

 

僕は改名手続き後に分籍したので、上記のように親の戸籍には改名記録が記載されていますが、先に分籍をしておくことで、【名の変更】にある全ての改名記録が親の戸籍に記載されません。

 

自分の戸籍から改名記録を一部削除する

すでに親の戸籍から抜けていたり、自分の戸籍を持っている方の改名記録の削除方法です。

 

改名すると自分の戸籍には【名の変更日】と【従前の記録(前の名前)】が記載されます

 

でも、【従前の記録】だけなら転籍することで戸籍から削除することができます。

 

結婚などで既に親の戸籍から抜けている人も、転籍することで新たに戸籍が作られます。

 

その結果、新たな戸籍には【名の変更日】だけが記載され、【従前の記録】の記載は消えます。

 

※転籍後の場所で発行した戸籍に改名の詳細情報が記載されないだけで、転籍前の戸籍には残ります

 

  • 【名の変更日】平成●●年●月●日
  • ※新たな戸籍に記述される改名記録

 

僕のように親の戸籍に改名記録が残っている人は、分籍をするだけで従前の記録が消えます。
※分籍すると転籍するため

 

分籍と転籍のタイミングと注意点

分籍のタイミングですが、あなたが親の戸籍に入っているなら改名記録を残さないために必ず改名する前に行ってください。

 

役所で改名手続きをした後で分籍しても、親の戸籍に残ってしまいます。

 

あと、分籍をして一度自分が筆頭者になったら親の戸籍に戻ることはできないので注意してくださいね。

 

転籍をする場合は、改名手続きをした後に行います。

 

転籍すると2週間くらい戸籍抄本が入手できないので急ぎで必要なときは避けましょう。

 

分籍や転籍の手続き方法と条件

分籍や転籍の手続きは役所に届けを出すだけです。

 

分籍や転籍理由を書いたり、職員に問われることもないですが条件があります。

 

分籍の手続きと条件

分籍の手続き方法
  • 手続き場所
  • 現在の本籍地、分籍後の新しく希望する転籍地、届出人の住所地のいずれか

  • 必要なもの
  • ・分籍届
    ・印鑑(シャチハタ以外)
    ・戸籍謄本1通
    (3ケ月以内に発行されたもの・分籍届の届出地が現在の本籍地ではない場合に必要)
    ・本人確認ができる書類(パスポートや免許証)

  • 手続きにかかる期間
  • 届け出たその日が分籍の日となる
    届け出によって効力を生ずる

条件
  • 20歳以上
  • 未成年で分籍はできません

  • 筆頭者でないこと
  • 戸籍の筆頭者や配偶者は戸籍から抜けて分籍することはできません。
    婚姻中の場合は夫婦で同じ戸籍に入っているため分籍ができず、夫婦のどちらかが戸籍から抜ける場合は離婚することになります。
    戸籍は親(夫婦)とその子供から構成されるので、分籍は子供が親の戸籍から抜けるために用いられます。

 

転籍の手続きと条件

転籍の手続き方法
  • 手続き場所
  • 現在の本籍地、新しく希望する転籍地、届出人の住所地のいずれか

  • 届出人
  • 戸籍の筆頭者、および婚姻中の場合はその配偶者
    単身者の場合は筆頭者

  • 必要なもの
  • ・転籍届
    (婚姻中の場合は夫妻両方の自筆署名が必要)
    ・戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)1通
    (3ケ月以内に発行されたもの)
    ・印鑑(シャチハタ以外)
    届出人に配偶者がいる場合は筆頭者と配偶者の印鑑が必要
    ・本人確認ができる書類(パスポートや免許証)

  • 手続きにかかる期間
  • 届け出たその日が転籍の日となる
    届け出によって効力を生ずる

条件
  • 筆頭者か配偶者であること
  • 転籍届を出せるのは戸籍の筆頭者か筆頭者の配偶者だけです。
    戸籍にいる未婚の子は転籍届を出せませんが分籍をすることで転籍できます。
    筆頭者や配偶者が転籍届けを出すと、同じ戸籍に入っている人全員が転籍することになります。

 

分籍も転籍も役所の戸籍課や戸籍住民課で無料で手続きができます。

 

書類(分籍届・転籍届)は役所に置いてありますが、ネットからダウンロードできる場合もあります。

 

また、地域によって部署の名称が変わるので、住所地の管轄の役所のホームページで確認しておきましょう。

 

分籍届や転籍届を提出できるのは、本人とその代理人です。

 

代理人が役所へ届け出る場合は、代理人の本人確認を証明する分籍や転籍を行う本人が、自筆で記入・署名押印した分籍届(もしくは転籍届)・必要書類・代理人の身分を証明する書類を持参して提出します。

 

転籍や分籍のメリットとデメリット

分籍も転籍も法的なメリットやデメリットは特にありません。

 

相続などの法的な権利が消えるわけでもなく、年金、就職、国家資格、健康保険、納税など、あらゆるものに何の影響も受けません。

 

中には分籍をすると家族と縁が切れたり、社会生活で不利になることを心配される方もいますけど、全く影響はありませんのでご安心を。(^-^

 

分籍は分籍した本人が筆頭者になって自分の戸籍を持ち本籍地が変わる、転籍は本籍地が変わるだけです。

 

それ以外はなにもありません。

 

でも、あえて分籍や転籍のメリットやデメリットを挙げてみます。

 

分籍のメリットとデメリット

メリットは自分の戸籍を持つことができます。
(自分が筆頭者になる)

 

デメリットは離婚した?と思われる可能性があります。

 

筆頭者になる人は婚姻中の人や離婚歴がある人が圧倒的に多いので、知識がある人にはもしかしたら戸籍を見て離婚歴があると思われるかもしれません。

 

分籍はほとんどの人があまり意味のない手続きなので、大きなメリットも大きなデメリットも特にありません。

 

転籍のメリットとデメリット

メリットは転籍は何度でも可能で(その度に除籍されます)、好きな場所に本籍を指定できます。

 

本籍が遠い場合は現住所に近い場所に転籍することで、自宅から近い市町村役場で戸籍謄本の取り寄せができるようになります。

 

デメリットは戸籍を遡って何かを調べたり、転籍した人が死亡した時などに、転籍した分だけ謄本の請求先が増えるので取り寄せが手間になります。

 

転籍する理由は主に2つ。

 

  • 本籍を住所と同じ場所にしたい

    本籍を住所と同じにすれば戸籍の取り寄せが楽になる

  • 戸籍から消したい事項がある

    転籍することで新戸籍に記載されない事項(移記されない)がある

 

改名なら従前の記録(改名前の名前)が移記されない、他にも離婚をした人なら転籍をすることで新戸籍に離婚記録が移記されません。

 

なので、俗に「転籍すると戸籍がきれいになる」と言われたりします。

 

転籍も分籍同様、気になるデメリットはありません。

 

転籍したからといって改名記録が抹消されるわけではない

念には念を!ということで重複しますが、分籍や転籍をしたからといって、戸籍から改名した全ての記録を完全に消したり記載されないで済む方法ではありません。

 

分籍は親の戸籍から抜けるので、親の戸籍にあなたの改名記録を記載しないだけです。

 

転籍は、改名記録の記載を「名の変更日」だけにして最小限にできますが、これはあくまでも転籍後の新戸籍に限ります。

 

新戸籍に一部しか移記されないだけで転籍前の戸籍には、全ての改名記録がしっかり記載されています。

 

分籍も転籍も戸籍から完全に削除する方法ではなく、表面上わかりにくくなるにすぎないので注意してくださいね!

 

さいごに

戸籍法によって改名した事実は永遠に残るので、戸籍(謄本・抄本)から改名記録を完全に消したり、なかったことにすることはできません。

 

ただ、親の戸籍に改名記録を残さないことや、戸籍から昔の名前を記載しないようにして、戸籍をパッと見ても改名したことがわかりにくくすることは可能です。

 

分籍や転籍は絶対に必要な手続きではないですが、戸籍に書かれる改名記録の記載内容が少しでも気になる人は、改名前や改名後にやっておいた方がいいと思います。

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