漢字だけの改名は難しい?読み方だけの変更は役所でできる!

改名手続きと役所の場所

戸籍名を変える場合、定められた改名手続きを行えば名前の漢字や読み方を変えられます。

 

名前を変える方法は大まかに2つあります。

 

  • 名前の文字を変える(漢字だけ・ひらがなに変更など)
  • 漢字はそのままで読み方だけを変える

 

実は改名は、名前の読み方だけを変える場合と、それ以外(漢字だけを変える、漢字をひらがなに変える)で、改名の難易度や手続き方法や手続き場所が大きく異なります。

 

名前の読み方だけを変えたい場合は市区町村の役所、名前の漢字を変えたい場合は家庭裁判所と役所で手続きを行えば名前を変えられます。

 

それぞれの改名手続きは家庭裁判所や役所で行いますが、行政機関に行かない人は全くいかないので、役所にどんな部署があるのか、どんな手続きを行うのか、わからない点が多いですよね。

 

一般的に読み方だけの変更は、漢字だけを変えるよりも簡単といわれますが、そうとはえない現状もあります。

 

ここでは、名前の読み方だけの変更方法と、名前の文字(漢字やひらがな)を変える2つの改名方法や手続き場所についてわかりやすく解説します。

漢字だけの改名は難易度が高い

  • 読み方はそのままで漢字だけを変更する
  • 読み方も漢字も変更する
  • ひらがなやカタカタから漢字に変更する
  • 漢字からひらがなやカタカナに変更する
  • 漢字を一文字変える

 

名前の漢字を変えるパターンは5つあり、上記のように漢字だけを変えたり、漢字からひらがなに改名するためには、家庭裁判所から許可をもらう必要があります。

 

一方、漢字はそのままで読み方だけの変更だと、家庭裁判所の許可は不要で役所で手続きを行うだけで済みます。

 

名前の漢字を変えたり、読み方はそのままで漢字だけを変えたりするような、名前を一文字でも変える場合は、読み方だけの変更と比べてハードルが高くなります。

 

改名の難易度自体は、漢字だけを変えたりひらがなにかえたりと、どのパターンも大差なく、改名理由によって難しいかどうかが変わります。

 

改名の具体的な手続き方法はこちら
>>郵送もOK!改名手続きや名前変更に必要な書類を全て解説!

 

名前の漢字を変える手続き方法

法的に改名に該当するのは以下のとおりです。

 

  • 読み方と漢字を変える
  • 読み方はそのままで漢字だけを変える
  • 漢字をひらがなに変える(逆も含む)

 

重複しますが、このように名前を一文字でも変える場合は、改名に該当するため、改名手続きが必要な場所が2か所あります。

 

  • 家庭裁判所
  • 改名の申し立てから審判まで全てを行う

  • 役所
  • 家庭裁判所から改名許可を得た後で手続きを行う場所

 

家庭裁判所と役所では手続き内容が異なり、家庭裁判所→役所の順で改名手続きを行います。

 

漢字を変えたり、ひらがなの名前から漢字にするなどの改名は、家庭裁判所の許可が必要なので、まずは家庭裁判所へ申し立てを行います。

 

その後、家庭裁判所から許可が出たら、役所で戸籍名の変更手続きを行います。

 

郵送での申し立て方法はこちら

 

申し立てる家庭裁判所は現住所を管轄するところ

改名手続きができる家庭裁判所の場所は決められており、現住所を管轄する家庭裁判所のみです。

 

住民票を置いている地域の家庭裁判所以外では手続きができません。

 

自分の住所を管轄している家庭裁判所がどこなのかは、「裁判所の管轄区域」から確認できます。

 

改名を申し立てる家庭裁判所の場所を間違えると、時間を大きくロスするのでお間違えのないように!

 

家事事件窓口で手続きを行う

前述したように、改名の申し立てなどの手続きは、家庭裁判所で行います。

 

家庭裁判所のどこで改名の手続きを行うのかというと、家事事件を扱う窓口です。

 

これは、改名が家事事件に該当するためです。

 

なので、家庭裁判所の家事事件を担当する受付(窓口)に、改名に必要な書類を提出して申し立てが完了します。

 

改名の申立てに必要な書類
  • 名の変更許可申立書
  • 戸籍謄本(全部事項証明書)
  • 名の変更が必要な理由を証明する資料
  • 収入印紙800円
  • 連絡用の郵便切手

 

各地の裁判所の所在地・電話番号等一覧」から、あなたが申し立てる家庭裁判所を探して、窓口案内をクリックすると、改名を取り扱う受付がどこにあるのかが確認できます。

 

例えば、東京家庭裁判所の窓口案内をクリックすると、家事訟廷事件係が改名の窓口となっており、1階にあることがわかります。

 

また、窓口の名称は家庭裁判所によって異なり、上記UPLから窓口案内が確認できない家庭裁判所もあります。

 

どの家庭裁判所も基本的に家事事件や家事受付と書かれている窓口で手続き(申し立て)を行います。

 

ちなみに、裁判所は家庭裁判所や簡易裁判所などが同じ建物に入っていることがよくあります。

 

私が申し立てた家庭裁判所も、地方裁判所と簡易裁判所が同じ建物に入ってました。

 

>>家庭裁判所での改名手続きとは?全4パターンをやさしく解説

 

役所のどこで改名後の手続きをするのか?

家庭裁判所から改名の許可がでたら、戸籍名を変更するために役所で手続きを行います

 

役所の場所

戸籍名の変更手続きを行う役所は、本籍地(戸籍謄本がある場所)と現住所(住民票がある場所)のどちらの役所でも可能です。

 

本籍地が遠い方は、現住所がある役所で手続きを行いましょう。

 

ただ、本籍地以外で手続きを行う場合は、戸籍謄本が必要なので取り寄せておきましょう。

 

名前を改名する許可条件と理由とは?日本の裁判所でのNGケースもご紹介」で、具体的な改名手続きの流れや、必要書類の詳細、取り寄せ方などを解説しています。

 

戸籍課で戸籍名を変更

戸籍名の変更は、役所の戸籍課で行います。

 

提出書類と持ち物
  • 変更届(役所においてある)
  • 審判書謄本(家庭裁判所から発行された改名許可証)
  • 印鑑(シャチハタ以外)
  • 戸籍謄本(本籍地以外の役所で手続きする場合)
  • 申出人(窓口に行く人)の本人確認ができるもの
  • 代理人が手続きを行う場合は委任状や法定代理人ということがわかる書類

 

変更届は役所に置いてあり、委任状はネットからダウンロードできる役所もあります

 

戸籍だけでなく、マイナンバーも同じ課やマイナンバー専用窓口があるならそこで名前変更ができます。

 

代理人が申請する場合は、本人の通知カード(紙のやつ)を持って行きましょう。

 

担当課の名前は地域によって少し異なり、住民戸籍課、戸籍住民課などがあります。

 

その他として、

 

  • 印鑑登録の名前変更→市民課
  • 国民健康保険の名前変更→保険年金課

 

で変更ができます。

 

名前の読み方だけの変更方法

  • 卓(たかし) → 卓(たく)
  • 裕子(ひろこ) → 裕子(ゆうこ)

 

このような名前の読み方だけ変更は、「名前の読み間違いが頻発して不便」「読みやすくしたい」などの理由から変更を希望する方がいます。

 

漢字はそのままで読み方(ふりがな)だけを変更する場合は、改名に該当しません。

 

出生届には読み方の記入欄があり、名前の漢字だけでなく読み方を含めて住民登録していますが、戸籍には読み仮名(フリガナ)は記載されていません。

 

お住まいの地域によっては記載しているところもありますが、便宜上、記載してあるという程度です。

 

そのため、法律上、戸籍に読み方を記載する必要がなく、読み方の変更は漢字を変える改名とは違って簡単にできるのです。

 

家庭裁判所の許可は不要なので、読み方の変更手続きは役所で即日完了します。

 

役所の戸籍課で変更する

読み方の変更手続きの場所は、現住所を管轄している役所です。

 

戸籍課などで、用意されている変更届を提出するだけで完了します。

 

名前の読み方変更は、改名ではなく訂正や修正というイメージです。

 

手続きは本人、または世帯主や代理人が可能です。

 

提出書類と持ち物
  • 変更届(役所においてある)
  • 申出人(窓口に行く人)の本人確認
  • 申出人(窓口に行く人)の印鑑
  • 代理人が申請する場合は委任状

 

※委任状は役所のホームページからダウンロードできます

 

また、役所の窓口で「名前の読み方を変更したい」と伝えても、「手続きがいらない」と言われることがあるようです。

 

最初にお伝えしたように、名前の読み方は、戸籍に記載が義務付けられていたり法的な縛りがないため、許可を得る必要がなく読み方の変更手続きは法的に見れば不要です。

 

ですが、読み仮名を書いて出生届を出します。

 

役所によって住民票の写しにフリガナ(読み仮名)を載せている自治体があったり、役所が管理しているデータベースではフリガナ(読み仮名)が登録されているので、名前の読み方を変更するなら変更手続きが必要です。

 

変更方法は届け出を提出するだけですが、所定の用紙が用意されていたり、電話一本で終わるところもあり、手続き方法が役所によって異なります。

 

どこの部署(課)で手続きをすればいいのかわからない場合は、役所の総合窓口課や総合案内(案内係)に尋ねましょう。

 

名前の読み方の変更ができない役所もある

名前の読み方の変更自体は役所で簡単にできます。

 

ですが、これはお住まいの地域(管轄の役所)によって対応が変わり、読み方の変更ができない役所もあるので注意しましょう。

 

名前の読み方の変更は基本的に応じてもらえますが、それぞれの役所や担当者によって「できません」と言われることもあります。

 

(当サイトのお問い合わせから実際にそのような相談がありました)

 

通称名の使用も各機関の判断ですが、名前の読み方の変更も各役所の判断に委ねられているのが実情です。

 

必ずしも「読み方の変更は簡単にできる!」とは言い切れないのです。

 

パスポートの読み方変更は要注意

パスポートのローマ字表記(名前の読み方)は、ローマ字を変えてしまうと別人になってしまうため、原則、変更ができません。

 

ですが、名前をの読み方を変えたことができる証明があれば、訂正することができる場合もあります。

 

公的な書類(住民票・通帳・クレジットカード)を持って相談してみましょう。

 

また、パスポートのローマ字表記を変更した場合、指紋をとられたことがある国に再度入国する際、表記が違うため、その説明が必要になるのでやや面倒です。

 

入国できないということにもなりかねません。

 

読み方だけを変更した場合も、パスポート以外に名義変更が必要になるので早急に行いましょう。

 

>>改名後の手続きは何が必要?影響はどこまであるのか?

 

さいごに

改名手続きは、家庭裁判所と役所で行いますが、読み方の変更なら役所だけで済みます。

 

地域によって担当部署の名称が少し変わりますが、大差はありません。

 

役所や家庭裁判所が初めての方でも、手続きの窓口がどこなのかわかると思います。

 

迷ったときは総合案内や案内係の方に教えてもらいましょう。

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