改名で借金や信用情報はどうなる?債務整理で借入が可能に!?

改名と借金

債務整理や借金が理由で改名したい方の中に、

 

「改名すると借金がチャラになるって本当?」
「債務整理したけど借入ってできるの?」

 

と疑問に感じている方もいると思います。

 

改名して「人生をやり直したい」という方は多いと思いますが、自己破産などの債務整理をしたり、借金を抱えたまま名前を変更したら、その後がどうなるのか気になりますよね。

 

借金の返済に行き詰って「名前を変更すれば踏み倒せるかも・・」なんて考えが浮かんでしまうこともあるかもしれません。

 

借金や債務整理でブラックリストに入ってしまうと借入ができず、新たな借入先の確保のために改名を検討されている方もいるかと思います。

 

借金は当然返すべきものですが、現実としてこれが難しいこともあります。

 

借金は完済だけが、その苦しみから解放される方法ではありません。

 

ここでは、借金を手助けしてくれるとウワサの改名と借金の関係ついて解説します。

 

そもそも借金があっても改名できるのか、債務整理や借金を理由に改名できるのか、そういった疑問にもお答えしていますので参考にしてください。

債務整理や借金を理由に改名はできない

 

自己破産など債務整理の影響で借入先が見つからない場合や、借金踏み倒しの手段のひとつとして、一時期世間に広まったのが「改名」です。

 

改名は借金があっても自己破産などの債務整理を行っていても、名前を変更することができます。

 

しかし、借金だけを理由に改名することはできず、名前を変更するためには条件を満たす必要があります。

 

債務整理や借金で改名する方法は2つ

 

  • 家庭裁判所へ改名の申し立てる方法
  • 結婚をする方法

 

家庭裁判所へ申し立てる

 

俗にいう改名とは家庭裁判所で手続きを行うことを指します。

 

債務整理をしていても借金があっても、家庭裁判所へ改名の「申し立て」「許可」をもらえば、名前を改名することができます。

 

改名とは名前変更のことですが、家庭裁判所で許可されれば、名前変更だけでなく、姓も変更して別人として生まれ変わることもできます。

 

改名すると意気込むのは簡単ですが、改名の正当な理由をもって裁判所を納得させなくてはなりません。

 

そのため、改名のハードルは低いとは言い難いでしょう。

 

とくに名前変更よりも姓の変更は難しいです。

 

 

結婚することで改名する

 

結婚してパートナーの姓を名乗ることで、改名となるパターンです。

 

お分かりの通り、結婚で変更できるのはあくまで姓 (名字) だけです。

 

パートナーさえいれば特別な条件はないので、債務整理や借金は関係なく、結婚で名前を変更することが可能です。

 

家庭裁判所での改名手続きで姓と名前の変更が可能ですが、結婚で姓を変更して改名手続きで名前を変更することでもフルネームの変更が可能ですね。

 

改名のために結婚しなくてはなりませんから、ある意味ではこちらの方がハードルが高いかもしれません。

 

借金だけを理由にした名の改名は不許可になる

 

改名は「正当な事由」が条件なので、「借金があるから改名したい」「過去に債務整理をしていて改名したい」という理由は通用せず、申し立てが却下されます。

 

過去に借金による改名を悪用した犯罪もあるので、借金を理由にした改名はまず認められません。

 

改名による犯罪として有名なのは出家詐欺があります。

 

これは、出家して詐欺行為を行ったのではなく、出家による改名制度を悪用した詐欺です。

 

日本では出家を理由にすればスムーズに改名することができるため、ブローカーが多重債務者を出家させて、ローン会社などからお金を詐取した、というもの。

 

多重債務者が改名をすることによって別人に成りすまし、住宅ローンを組んでお金を騙し取ったという詐欺事件です。

 

借金や自己破産があると不利になることも

 

借金と言っても、奨学金、消費者金融、各種ローンなどさまざまありますよね。

 

改名すること自体は、負債の種類や大小を問わず、現在や過去に借金があっても問題なく可能です。

 

自己破産のように債務整理をしていても同様に名前変更ができます。

 

ただ、債務整理や借金がある場合の改名は、改名審議にそれらがまったく影響がないとは言えません。

 

実際に、改名の面談で審議官から借金や債務整理があるかどうかの確認がされるため、通常よりも審査が厳しくなる可能性があります。

 

借金があると改名ができないということではなく、あくまでも影響の可能性があるかもしれない、という程度のものです。

 

 

改名後の信用情報は回復する?

 

借金や債務整理をしていても改名できるということがわかりましたね。

 

ここからは債務整理をおっこなったり借金がある状態で、実際に改名することでその後の借金や信用情報がどうなるのか、ということについて解説します。

 

改名をして別人に生まれ変わって生きていくことは、決して悪いことではありません。

 

むしろ、あなたの人生の再出発を後押ししてくれる有効な手段です。

 

しかし、借金による改名にはやはり障害が生まれることも知っておかなくてはなりません。

 

改名することで生じる信用情報上のリスクを把握しておきましょう。

 

信用情報上での主なリスクは、スーパーホワイトになることです。

 

借金や債務整理するとブラックリストに入る

 

ご存じだと思いますが、まず、借金や債務整理をするとブラックリストに入りますよね。

 

ブラックリストは実際に金融業界でリスト化されているわけではなく、信用情報機関に登録されている事故情報を指します。

 

新たにクレジットカードを作る、家や車のローンを組むなどの場合に、顧客情報が信用情報機関に登録されます。

 

その後、支払いが一定期間滞ったり、自己破産などの債務整理を行った際に、信用情報機関に「事故情報」として登録される仕組みです。

 

借金や債務整理などが事故情報として登録されている状態を「ブラック情報」「ブラックリスト」と呼ばれます。

 

改名で信用情報がスーパーホワイトになる

 

現在借金があったり、自己破産などの債務整理をした場合、改名後の借金履歴や信用情報はどうなるのでしょう。

 

改名後の信用情報は回復ではなく、リセットされ、スーパーホワイトになります。

 

借金や債務整理でブラックリストに入ると、クレジットカードが作れない、新たな借入ができない、ローンが組めないという状態になりますよね。

 

ですが、改名することでであなたが金融機関に別人と認識されれば、あなたの信用情報がリセットされたということ。

 

姓が変わったり、名前の改名により信用情報がリセットされ、信用情報が真っ白になる人を金融業界では「スーパーホワイト」といいます。

 

信用情報についてですが、信用情報とは本人を識別するための情報のほかに、客観的な取引情報が含まれます。

 

信用情報に含まれるもの
  • ローン情報
  • クレジットカードの契約情報
  • 現在の残高
  • 返済や延滞情報など

 

ホワイトという今の名前での信用情報が白紙になった状態もありますが、改名することで別人となり、改名後の名前の人物の信用情報が真っ新になります。

 

一見良さそに感じますが、後述していますが、ホワイトもスーパーホワイトも一概に喜べるものではありません。

 

そちらかというと、借金や債務整理で改名するリスクと言えます。

 

  • ホワイト
  • 過去に自己破産などの債務整理や、重大な金融トラブルを起こしたことで、長期間クレジットカードなどを利用できず、信用情報のデータ保有期間が終了して白紙状態

  • スーパーホワイト
  • 現金主義者や、過去にクレジットカードやローンを一度も利用したことがなく、信用情報のデータが一切ない状態

 

改名で借金の踏み倒しや借入先を確保できる?

 

借金が限界まで膨らんでしまい、「これ以上の借入は不可能」という状況の方も多いかと思います。

 

こうした状況の中でも借入したい場合、改名することによって新たに借入が可能になったり、借金の踏み倒しが可能になるのでしょうか?

 

結論からいえば、「改名しても借金の踏み倒しも借入先の確保も限りなく不可能に近い」とお伝えすることができるでしょう。

 

過去は借金の踏み倒しができた

 

かつては、債務者が改名をすると金融機関がその所在を把握できなくなり、借金の踏み倒しが実現するケースもありました。

 

ですが、「改名すれば借金を踏み倒すことができる」というのは過去の話です。

 

改名しても借金がなくなるわけではないですし、現在では「改名したところで借金を踏み倒すことはできない」というのが現実です。

 

金融機関や貸付業者に債務整理や借金の情報はしっかり把握されています。

 

自己破産や借金など信用情報は共有されている

 

債務者の信用情報は各金融機関同士で共有しています。

 

そのため、例えば改名後にA社に借入申請をして否決された場合、この情報はほかの金融機関 (B社、C社など) も把握している可能性は非常に高いといえます。

 

具体的には、日本にはJICC・CIC・JBA(KSC)の3つの指定信用情報機関があります。

 

信用情報機関
  • JICC(日本信用情報機構)
  • 消費者金融など約80%が加盟している信用情報機関

  • CIC(シー・アイ・シー)
  • クレジットカード会社を中心に金融機関が加盟している信用情報機関

  • JBA・KSC(全国銀行個人情報センター)
  • 銀行を中心に銀行関連会社が加盟している信用情報機関

 

JICCやCICは消費者金融やクレジットカード会社が両方に加盟しており、銀行や銀行関連会社はJICC・CIC・JBAの全てに加盟していることが多いです。

 

信用情報は信用情報機関同士でFINEやCRINという情報共有ネットワークシステムで共有しています。

 

情報共有システムで共有方法が異なるため、すべての信用情報が3つの信用情報機関で共有されているわけではないようです。

 

金融機関の信用情報ならほぼ100%情報が共有されます。

 

CRIN

JICC・CIC・JBA
本人申告情報と事故情報の一部を共有している
身分証の紛失や盗難などの申告があった場合の情報共有(本人申告情報)
延滞情報や債務整理情報の共有(事故情報)

 

FINE

JICC・CIC
本人特定情報(名前・住所・生年月日など)
契約情報(契約日・貸付金額、残債・遅延の有無)
本人情報だけでなく、借入金額や残高など細かな情報を共有

 

情報共有システムなどにより、金融機関の情報収集力はかつてに比べて高くなっています。

 

現代の情報化社会において、情報網は発達し続けており、金融機関は顧客の個人情報を手に取るように把握しているのです。

 

改名をして新たに借入先を確保するのは、現実的にほぼ不可能と言えます。

 

名前を変更することで別人になれても、今抱えている借金もなくなりませんし、その情報もしっかり把握されています。

 

信用情報がスーパーホワイトだと審査が通らない

 

ホワイトもスーパーホワイトは一見するとラッキーと思うかもしれません。

 

思わず、「新たな借入が可能になるのでは?」「借金が踏み倒せるのでは?」と期待してしまうかもしれませんが、信用情報上では問題となります。

 

金融機関はスーパーホワイト(ホワイト)を非常に警戒します。

 

今は年齢に関係なく誰もがスマホを持っている時代ですが、未成年者でも端末代を分割払い(割賦払い=ローンと同義)で購入する方も多いです。

 

たとえば、年齢が30代の大人が一度もローンや後払いサービスを利用したことがなくて、信用情報が真っ白なのはどう考えても不審ですよね。

 

中には現金主義の方もいるかと思いますが、まったくローンやクレジットの利用履歴(クレヒス)がないと審査対象外となり、信用度を計る基準がないためNGとなるケースが多いのです。

 

仮に改名によって信用情報が真っ白になって金融機関からあなたが別人と認識されたとしても、その後、借金やローンを組むのは厳しいと言っていいでしょう。

 

借金問題は改名するよりも債務整理

 

借金による改名について「改名することによって借金を踏み倒すことはできない」「改名で新たに借金をすることはできない」ということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

 

改名しても借入ができない・・じゃあどうすれば・?・と悩んでしまいますが、何も方法がないわけではありません。

 

ブラックリストから削除されるのを待つ

 

借金や自己破産を理由に短絡的に改名しても、改名前よりも信用を大きく失いかねません。

 

ブラックリスト情報が解消されるのを待つのが一番確実ではないでしょうか。

 

結局、ブラックリストから借金や自己破産などの信用情報が削除されない限り、借入できるなどの改名のメリットは期待できません。

 

改名に期待するメリット
  • 新たに借入先を確保できる
  • ローンが組める
  • クレジットカードが作れる

 

債務整理や借金の滞納などで、信用情報機関に事故情報が登録されても、5年間から10年の期間で事故情報は削除されます。

 

債務整理の中でも自己破産の期間は10年程度と言われています。

 

現在は借金を完済していても、過去の借金や自己破産などの債務整理の情報は5年から10年の期間データが残り続けます。

 

ブラックリストから過去や現在の借金や債務整理などの信用情報が削除されない限り、改名してもクレジットカードを作ったり借入はできないと考えましょう。

 

改名後の新しい名前でクレジットカードを作ったり、お金を借りること自体は悪いことではないですが、悪用することはやめましょう。

 

改名手続きで名前を変更したのに、その事実を伝えずに借り入れると「詐欺罪」に問われる可能性があります。

 

現在は金融機関や貸付業者が工夫しており、申し込み時に旧姓を求めたりしています。

 

銀行や消費者金融をはじめとした金融機関の債権者は「お金を貸すプロ」です。

 

そのため、たとえ債務者が改名をしたとしても、あらゆる方法や特権 (戸籍法に基づいた戸籍情報の確認) を使ってそれを見破ってきます。

 

債務整理で借金を解決

 

借金は完済することが道理です。

 

万が一、返せなくなったとしても、しかるべき手段でその借金の整理を行うことが大切です。

 

日本では自己破産などの債務整理で合法的に借金問題を解消できるので、迷ったときは弁護士へ相談しましょう。

 

今はネットからでも相談したり情報を得ることがことができますからね!

 

債務整理とは、借金の減額や支払いに猶予を持たせるなど、借金を整理するための法的手続きのことです。

 

借金の金額制限はなく、無職で無収入・未成年者・高齢者・前科前歴がある・生活保護受給者など誰でも債務整理が可能です。

 

債務整理の種類
  • 過払い請求
  • 払いすぎた利息を取り戻す手続き

  • 任意整理
  • 借金の減額効果は低いが費用が安く債務整理の中で最もデメリットが少ない
    裁判所を介さずに、消費者金融や貸金業者などの借入先と借金額や返済方法について交する債務整理方法

  • 個人再生
  • 住宅などの財産を守りながら借金返済が可能
    裁判所の許可をもらって、借金を大幅に減額(5分の1程度)する債務整理方法

  • 自己破産
  • 一定の財産を失うが借金をゼロにできる
    裁判所の許可をもらって、借金返済額を0円にする債務整理方法

 

借金を理由とした改名のまとめ

 

改名しても借金がチャラになったり、簡単に借入ることができません。

 

ですが、自己破産や借金があっても改名は可能です。

 

今の借金問題が本当に改名で解決するのか、改名でその後の人生が良くなるのか、改名するならよく考えてから手続きを行ってくださいね。

 

債務整理する場合は、弁護士などの専門家に一度ご相談してみましょう。

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