k18.jpg


日本ではどんな理由なら改名が認められたのか、過去の判例って気になる情報ですよね。



改名に関する過去の判例はあまり公表されない情報ですが、いくつか見つけたので改名が認められる具体例として紹介します。



許可・不許可になった過去の判例を見ると、改名が認められる一定の判断基準が見えてくるので参考にしてくださいね。



過去の許可・不許可になった改名理由の判例



認められた改名理由と判決理由



km24.jpg


  • 「桃千代」とゆう名前は男性に不相応かつ、「兼弘」を学生時代から10年以上使ってきた
→ 男性名としては珍奇であり女性を連想させる
  • 命名当時は人名に使えず、本来使いたかった漢字が使えなかった
→ 「砂織」から「沙織」に変更
  • 片方の親が独断で子供(1歳4か月)の名付けをした
→ 幼少であるため名前が社会に拡散されていないので名前を変えても混乱が少ない
  • 10年以上「和男」を「和夫」と通称として使用してきた


他にも、家族に隠して父親が子供の名前に元カノの名前をつけていたことが発覚した判例があります。



名前を維持させることは、夫婦が不愉快な感情を持ったり娘にとっても穏やかではなく、家庭円満や平和を脅かし破壊しかねないとして許可されました。



ただ、これ↑と同じように命名の経緯に問題があっても、名付けが片親の独断だから納得できない、とゆう理由だけでは生活に甚だしい支障があるとは言えず、通常は認められません。



認められなかった(却下)改名理由と判決理由



km24-1.jpg


  • 「トラ」という女性の名前を変更
→ 珍奇な名前とは認められない
  • 永年使用している通称名への変更
→ 社会生活で重大な支障があると判断できない
  • 同姓同名で紛らわしい
→ 自宅から約1500メートル先の町名も異なる地域に居住しているため、社会生活上の不都合は認められない
  • 「正亀(せいき)」と正しく名前が読まれないため「正紀(せいき)」へ変更
→ 名前を変更しても読み方を間違われる可能性が高い


他にも、いくつかの判例があります。



■ 転移した場所の近くに同名(読み方が同じだけ)がいて、郵便の誤配があり呼称が紛らわしいとゆう申し立て理由。

転移した場所から同名の人が数百メートルも離れた場所にあり、誤配は転移間もない頃だけで一時的なもので頻発するものではないと判断されました。



■ 犯罪者が親類に及ぼす不名誉を覆うためとゆう申し立て理由。

不名誉を軽減しようとする心情は理解できるが、そのような不名誉を覆うために改名の手段に訴えることは、名の社会的意義からして許されぬと解するのが相当であるとの判断で不許可となりました。



また、昔から希望者が多い姓名判断による改名についてですが、迷信に基づき信憑性も定かではないのでそれだけで認められることはありません。



しかし、姓名判断に従った名前を永年(20年以上)に渡って使用した、12歳から16年間通称名を使い続けたなど、改名が認められた判例があります。



過去の改名の判例から見えた判断基準とは?



km24-2.jpg


人によって改名したい理由は色々あり、過去の判例からも複雑な改名事情が垣間見えますね。



わかった範囲でいくつか判例を挙げましたが、正直、どの改名理由も正当な事由として認められそうに感じませんか?



でも、判例を見て一目瞭然、見事に判断基準がバラバラですよね。



家庭裁判所は個別で判断するので、過去の判例に当てはまっても必ず許可されわけではないため、実は判例ってあまり参考にならないんですよね。(^^;



極端な話、過去に認められた理由とあなたの状況(改名理由)が同じであっても、地域(管轄の家庭裁判所)や担当した裁判官によって判断が違うとゆうことですから。



ただ、実際にあった申し立ての判例を見ると、「日常生活で明白な弊害がある」+「10年以上の十分な通称名の使用期間がある人」が改名が認められやすいのがわかります。



そうなると、この2つが改名許可の「一定の判断基準」と言えそうですね。



一定の判断基準と言っても"予測"でしかないですが、不許可の判例を見ると「通称名の使用期間がどうなっていたのか」が気になるところ。



改名が認められない代表的な理由「姓名判断」ですら、通称名を20年使用した後に許可されているので、不許可の判例はどうだったのか、もしかしたら、通称名の使用実績が乏しかった可能性があります。



通称名の使用期間が10年以上あるものは許可されている傾向なので、どんな改名理由にしろ通称名の使用期間は重要なポイントなのは確かですね。



ただ、使用実績は重要ですが必ずしも有利になるわけではありません。
>>必須じゃない!?改名に使用実績は絶対に必要なのか?



まとめ



家庭裁判所は過去の判例に基づき改名審議を行い、許可するか否かを判断します。



でも実際は担当の審議官(裁判官)の裁量が大きく影響するため、改名の条件「正当な事由」はあっても、その判断基準はあって無いようなものです。



日本で改名が難しい理由がいくつかあります。詳細はこちら
>>なぜ認められない?改名が難しい4つの理由