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改名は申立書(正式には名の変更許可申立書)の書き方によって、申し立てが受理されなかったり、受理されてもその後の審査で不利になってしまいます。



申立書の作成自体は簡単ですが、改名の必要性を判断してもらうための重要な書類です。



改名審査を有利に進めてスムーズに許可を得るために、赤ちゃんから大人まで使える、申立書の書き方のコツを紹介します。



改名理由を書くときのポイントと注意点



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改名の申立書には、申し立て人の基本情報(住所、名前、生年月日など)、改名理由(申し立ての実情)を書きます。



申立書の作成で一番重要なのが申し立ての実情で、書き方には2つのコツがあります。



実体験をまぜて具体的に書く



改名理由は、誰もが一律の文章では不利なので、あなた個人の事情を考慮した書き方が有利なのは言うまでもありません。



なぜ改名が必要なのか、戸籍名のままではどんな問題あるのか、あなたの心情や改名に至った経緯をしっかり明記しましょう。



■ 難読が理由の場合
正しく読まれないことで社会生活でどんな不都合や支障があるのか
■ 精神的苦痛が理由の場合
苦痛を感じるきっかけになったエピソード、名前によるトラブル
■ 同姓同名が理由の場合
同姓同名による被害、困っていること、同一地区内に同姓同名がいる場合は郵便物の誤配の頻度など詳細な状況を書く


こうした記述をすることで審議官に対して自分の受けた実状をより深く理解してもらえます。



大まかな記述例



これまで戸籍名の●●で生活していましたが、●●の名前では▲▲のため、現在は◆◆の名前を使用しています。◆◆で生活するようになり▲▲が良くなり不都合が解消されました。
※ ● → 戸籍名、◆ → 改名用の名前、▲ → 戸籍名による苦痛や生活での支障を書きます


改名は審議官との面談があるので、申立書に1から細かく全ての事情を書かなくてもいいですが、改名の必要性を訴えるためになるべく詳しく書きましょう。



時には誇張や工夫でアピール



  • 改名理由の書き方


改名に至るまでの理由はさまざまだと思いますが、改名の必要性をより強く訴えるためには、少し誇張する必要も出てくるでしょう。



改名は社会生活で重大な支障があると判断された場合に認められるので、たとえば、精神的苦痛が理由なら、あなたがどれだけ名前による苦痛を感じていても、個人の感情や希望だけでは改名理由としては弱いです。



なので、改名したいほど辛いとゆう心情だけでなく、



■ 精神的苦痛から人と関わることを避け友達と疎遠になった
■ 夫婦や親子の家族関係が悪くなった


どんなに小さな出来事でもいいので、あなたの立場、環境、心境などから、名前による嫌な経験や不利益を見つけて、名前による社会的(日常生活)な支障や実害があることを伝えましょう。



他にも、名前の意に相応しい人間になれるように努めたが馴染めなかったなど、自分の努力を書くこともアピールに繋がります。



締めも丁寧に書く



また、ちょっとしたコツですが、申立書の最後の締めに、



「改名を強く希望します」書くよりは、
「どうが私に新たな名前を与えてください」



と、ちょっと大袈裟ですが表現方法を変えるだけで、審議官に与える印象や伝わり方が全然違いますよ。



  • 証拠類の説明(通称名)


いつから通称名を使用しているのか、どこまでの範囲で使用してきたかだけでなく、周囲の理解度や認知度(浸透度合い)などを細かく書きます。



子供の場合は、学校(保育園)で通称名を使っていることや、友達や家族、子供自身の理解があることなどを書きます。



通称名の使用実績が乏しい人もいると思いますが、マイナスなことは書かずに、社会的に可能な限り通称名を使用したことをしっかり伝えましょう。



また、たとえばですが、通称名を使い始めたのが半年と短いとしても、プライベートの分を含めて過去の使用期間を算出して書くなど補填しましょう。



過去の使用実績(証拠)が残っていないとしても、通称名の使用期間が短いよりは長い方がいいので、通称名を考えた時期や友人から通称名で呼ばれ始めた時期まで遡って総合的な使用期間を書きます。



ただ、通称名の決定時期や使用時期と、実際に証拠を集め始めた時期との間にあまりにも長い空白期間がある場合は、事実だとしてもそこを細かく突っ込まれたり、逆に怪しい印象を与えるので要注意。



通称名の使い方や使用実績の作り方はこちら
>>通称名の使用範囲とは?実績(証拠)の作り方と注意点



このように、申立書の書き方や表現方法は色々と工夫できますが、嘘を書くことだけは絶対に止めてくださいね。



「補足」
申立書の記入欄だけじゃ足りないな〜と思ったら、改名理由の欄に別紙参照とだけ記載して、ご自身で用意した書類(用紙)に書きます。


書き方に決まりはなく、パソコンで文字を打ってコピーするのもいいですが、機械的な文字よりも手書きの方が思いが伝わり心証が良くなる場合もあるので、手間をかけて丁寧に作成する方がいいかもしれません。
(僕は全て手書きでした)



不受理を招く避けた方がいい2つの書き方



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曖昧な表現はNG



文体は口語体を避けて、「です」「ます」「である」など丁寧な言葉で書きましょう。



改名理由を説明するときに、



「●●だから改名した方がいいと思います。」
「友達に改名を勧められました。」



など、曖昧な表現で書くのは避けましょう。



これでは、改名の必要性や戸籍名による影響の大きさが半減してしまいます。



あなたの意思で改名する気持ちを伝え、



「戸籍名では生活できません。」
「私には改名が必要です。」



と必ず言い切りましょう。



認められない理由は避ける



「名前が嫌いだから」「姓名判断で悪いと言われたから」とゆう理由だけでは、許可されるかの前に高確率で申し立てが不受理になります。



厳格な改名審査において、個人的な気持ちや短絡的な理由を書いても、審議官の心証が悪くなるのは明白ですよね。



たとえあなたが本当に名前が嫌いだとしても、「嫌い」とゆう直接的な表現は避けて、名前の間違いが頻発して不便、周囲を混乱させてしまうなど、あくまでも名前が被る支障や不利益を書きましょう。



また、心の底から本当に名前が嫌いなら、多かれ少なかれ精神的苦痛を伴っている部分があると思います。



明らかに認められない理由を書くのではなく、名前が嫌い → 精神的苦痛に変えることで認められやすい正当な改名理由に近づけることができます。



抜け道があった!姓名判断が理由でも改名はできる!?」に書いたように、実は姓名判断でも改名が認められることがあります。



ただ、基本的に姓名判断は、改名の正当な理由として認められず、その理由で許可を得るためには、年単位の長い期間を要するのでかなりの忍耐力が必要です。



申立書には、明らかに却下される可能性が高い改名理由を書くのは得策ではありません。
原則として避けましょう。



まとめ



改名審査は審議官が感情的に判断することはありませんが、それでもやはり人間です。



改名した方がいいだろうな・・と思わせることも重要なポイントです。



  • 審議官(裁判官)の心に訴える工夫
  • 納得させる具体的な理論


こういった思考を練った説得力のある申立書の作成を意識しましょう。



あなたの思いや考えなどを一方的に感情に任せて書くのではなく、理路整然と冷静に書きましょう。



申立書には、改名の必要性や戸籍名による不都合や受けた被害について明確に書いてあれば、よほど当たりが悪くない限り(裁判所の担当者)申し立ての段階で却下されることはありません。



申し立てが受理されると面談(事前審査)があります。面談の進め方やコツは「改名の面談(事前審査)は積極性がポイント!服装にも気を付けよう」を参考にしてください。