000.jpg


改名は申立書(正式には名の変更許可申立書)の書き方によって、申し立てが受理されなかったり、受理されてもその後の審査で不利になってしまいます。



申立書の作成自体は簡単ですが、改名の必要性を判断してもらうための重要な書類です。



改名審査を有利に進めてスムーズに許可を得るために、赤ちゃんから大人まで使える、申立書の改名理由の書き方のコツを紹介します。



申し立てが受理されてから役立つかもしれない対策(豆知識)はこちら
>>改名の却下は回避できる!?不許可になる前にできることとは?



改名理由を書くときのポイントと注意点



km20.jpg


改名の申立書には、申し立て人の基本情報(住所、名前、生年月日など)、改名理由(申し立ての実情)を書きます。



申立書の作成で一番重要なのが申し立ての実情の書き方です。



実体験をまぜて具体的に書く



改名理由は、誰もが一律の文章では不利なので、あなた個人の事情を考慮した書き方が有利なのは言うまでもありません。



■ なぜ改名が必要なのか
■ 戸籍名のままではどんな問題あるのか
■ 社会生活でどんな不利益を受けているのか



あなたの心情や改名に至った経緯をしっかり明記しましょう。



具体的な記述をすることで審議官に対して自分の受けた実状をより深く理解してもらえます。



大まかな記述例(改名理由の例文)



これまで戸籍名の●●で生活していましたが、●●の名前では▲▲のため、現在は◆◆の名前を使用しています。
◆◆で生活するようになり▲▲が良くなり不都合が解消されました。
※ ● → 戸籍名、◆ → 改名用の名前、▲ → 戸籍名による苦痛や生活での支障を書きます


時には誇張や工夫でアピール



  • 改名理由の書き方


改名に至るまでの理由はさまざまですが、改名の必要性をより強く訴えるためには、少し誇張する必要も出てきます。



改名は社会生活で重大な支障があると判断された場合に認められるので、たとえば、あなたがどれだけ名前による精神的苦痛があっても、個人の感情や希望だけでは改名理由としては弱いです。



どんなに小さなことでもいいので、あなたの心情だけでなく、結婚や離婚、病気、家庭環境なども含めて、名前による不利益や実害を見つけて書きましょう。



また、名前の意に相応しい人間になれるように努めたが馴染めなかったなど、自分の努力や熱意を示すこともアピールに繋がります。



  • 証拠類の説明(通称名)


いつから通称名を使用しているのか、どこまでの範囲で使用してきたかだけでなく、周囲の理解度や認知度(浸透度合い)などを細かく書きます。



子供の場合は、学校(保育園)で通称名を使っていることや、友達や家族、子供自身の理解があることなどを書きます。



通称名の使用実績が乏しい人もいると思いますが、証拠が少ないとやはり不利なので、申し立てをすると決めているなら、今からできる限り証拠を増やしておきましょう!



また、家庭裁判所は、証拠がある時期からしか通称名を使い始めたとは認めないので、証拠が少ないと悲観するよりも、できる範囲でとにかく証拠作りに取りかかってください。



通称名の使い方や使用実績の作り方はこちら
>>通称名の使用範囲とは?実績(証拠)の作り方と注意点



申立書の書き方や表現方法は色々と工夫できますが、嘘を書くことだけは絶対に止めてくださいね。



  • 補足


改名の申し立てが受理されると審議官との面談がありますが、面談なしで結果が伝えられることもあります。



面談があるよりはない方が楽だし早く済むので、一発で申し立てが受理というより、一発で許可されることを目指して申立書には改名の必要性を訴えるためになるべく詳しく書きましょう。



また、一般的に知られていない、一発で許可されるためのコツや、赤ちゃんや子供の改名なら「申立書に絶対に書いてはいけないNGワード」などがあります。気になる方はこちら
>>改名の裏技?!「としの独自特典」の受け取り方法



申立書の記入欄は限られているので、足りないと思ったら、改名理由の欄に別紙参照とだけ記載して、ご自身で用意した書類(用紙)に書きます。
書き方に決まりはなく、手書きやパソコンで文字を打ってコピーするのもokです。



不受理を招く避けた方がいい書き方



km20-1.jpg


曖昧な表現はNG



文体は口語体を避けて、「です」「ます」「である」など丁寧な言葉で書きましょう。



また、改名理由を説明するときに、



「名前が悪いと言われました。」
「友達に改名を勧められました。」



など、曖昧な表現で書くのは、改名の必要性が半減するので避けましょう。



認められない理由は避ける



「名前が嫌いだから」「姓名判断で悪いと言われたから」という理由では、許可されるかの前に高確率で申し立てが不受理になります。



厳格な改名審査において、個人的な気持ちや短絡的な理由を書いても、審議官の心証が悪くなるのは明白ですよね。



心の底から本当に名前が嫌いなら、多かれ少なかれ精神的苦痛を伴っている部分があると思います。



明らかに認められない理由を書くのではなく、名前が嫌い → 精神的苦痛に変えることで認められやすい正当な改名理由に近づけることができます。



状況が重要!姓名判断で改名する方法」に書いたように、長期間かかりますが、実は姓名判断でも改名が認められることがあります。



少しでも却下のリスクを減らすなら、申立書に姓名判断のような明らかに却下される可能性が高い改名理由を書くのは得策ではありません。
原則として避けましょう。



まとめ



改名審査は審議官が感情的に判断することはありませんが、それでもやはり人間です。



改名した方がいいだろうな・・と思わせることも重要なポイントです。



  • 審議官(裁判官)の心に訴える工夫
  • 納得させる具体的な理論


こういった思考を練った説得力のある申立書の作成を意識しましょう。



あなたの思いや考えなどを一方的に感情に任せて書くのではなく、理路整然と冷静に書きましょう。



十分な証拠資料と、申立書には改名の必要性や名前による実害を明確に書いてあれば、よほど当たりが悪くない限り(裁判所の担当者)申し立ての段階で却下されることはありません。



申し立てが受理されると面談(事前審査)があります。面談の進め方やコツは「改名の面談(事前審査)は積極性がポイント!服装にも気を付けよう」を参考にしてください。